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白虎神王

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だにえるなべ 第4話
僕が連れて来られた場所は古風な武家屋敷でした

たくさんの布団と囲炉裏があるのがとても印象的です
もしかすると、ここは老舗の旅館なのかもしれません

部屋の奥には、お侍さんの飾り人形が置いてありました
まるで生きたまま人形にされてしまったような感じで
今にも動きだしそうでした

その横では、とさかの黒い雄鶏と全身真っ白なフクロウがすやすやと寝てました

人形の鎧に触ろうとした時、黒とさかの鶏が甲高く鳴きました
『コケコッコー!』
 


 
白フクロウが目をゆっくりと開け僕たちを見つめています
『レッド君遅かったですね 皆待ち兼ねていますよ』

ケロちゃんは慌ててフクロウの前に飛び跳ねていきます

『ちょいと手間取りまして…』

気がつくと部屋の中には沢山の人が座っていました


『ケロちゃんケロちゃん レッド君って誰?』

ケロちゃんが僕の頭の上に跳び乗り、頬を膨らませています

『もちろん俺様のことだ』

驚きのあまり頭の上からケロちゃんを落としそうになりました
『ええーっ! ケロちゃんって名前あったの!?』

ケロちゃんは僕の頭の上で何度も跳ね出しました
『あたりまえやんけ!』
『俺様はジーエム・レッドって言うんや!』
『みんなはレッドって呼んでる』

ケロちゃんの頬が大きく膨らんでいます
『レッドと言えば、ヒーロー戦隊だったらリーダーだよ』

『んー レッドか…』

なんだかしっくりきません
『やっぱりケロちゃんでいいや!』

ケロちゃんが滑り落ちました
『なんでやねん!』

『レッド言うとるやないけ!』
ケロちゃんが僕の周りをピョコピョコと跳ねています


その時、白フクロウの低い鳴き声が部屋に響きました
『ホォーホォー』

『ケロちゃ… レッド君そろそろゲームを始めるよ』

ケロちゃんは目を細くしてフクロウを見つめた
『今… ケロちゃんって言おうとしなかった? 海斗!』

白フクロウは素知らぬ表情で遠くを見ていました

『あの白いフクロウは海斗って名前なの?』

ケロちゃんはまだ目を細めたままです
『そうだあのとぼけたフクロウが海斗で、その横にいる雄鶏の名前が流星だ』

『ゲーム・マスターだな』
『ゲームの司会進行役と言った方がわかりやすいかな?』

海斗は自慢の白い羽を大きくひろげていました

『ところでレッド君 ちゃんとゲームのルール説明は前もってしてくれているのでしょうね?!』

ケロちゃんは目を大きく開き得意気な表情でした
『もちろん』

ケロちゃんのノドが鳴りました
『ゲコッ』

『説明なんてしていない』

…ケロちゃん…

『そんな不安そうな顔するな! 大丈夫だ!』

ケロちゃんがとても大きく、そして頼もしく感じました


『ちゃんと海斗が説明してくれるはずだから!』

…一瞬でも、こんなケロちゃんを信じた僕が間違っていたのでしょうか…

海斗はケロちゃんを見つめて小さくため息をついていました
『レッド君! あなた罰として今日からケロちゃんに改名です!』


ケロちゃんの叫びが屋敷中に響きました

『なんでやねん!!』

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だにえるなべ | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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