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白虎神王

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だにえるなべ 第2話
僕はどれくらい寝ていたのだろうか、誰かの声で突然目を覚ましました

いったい誰だろう?
お爺ちゃんかな
どうしたんだろう?

また声が聞こえてきました
『願いを叶えてあげようか?』
子供っぽい声だ

どうやら僕は寝呆けているようです

自分で < 寝呆けている > って言える事もおかしいのですが…

だって、目の前の小さなオレンジ色のカエルが僕に話し掛けてくるんです
『その願いを叶えてあげるよ』

僕は首をかしげながらそのカエルに問いかけた
『願いって?』

カエルは大きく跳ねて僕の右肩にちょこんと座りました
『さっき君が星に願っていたやつだよ!』

僕は窓の外から星を見上げながら考えた
 


 
んー んーーっ
何だろう? んんっー

あっっ わかった!
あれだ 宿題だ!

僕はカエルを手のひらに乗せて覗き込むように顔を近付けた
『ケロちゃん 本当に願い事を叶える事なんてできるの?』

カエルは不機嫌そうに両の頬っぺを膨らませてながら答えた
『当たり前だ 俺様を誰だと思っているんだよ!』

その言葉に威圧されて僕は慌てて謝った
『ご、ごめんなさい…』

カエルは僕の手のひらでふんぞり返り
『わかればいいんだ わかれば!』

『…っで、そのケロちゃんって言うのは何の事だ?』

僕は手のひらのカエルを指差し
『もちろん君のことだよ ケロちゃん』


カエルは驚いた表情で床へと跳び降りた
『ちょっと待て…』

そして何か考え込みはじめたようです
『…… …』

カエルが目を大きく見開き僕に問いかけてきた
『君の目には私がどんな姿に見えるのだ?』

僕はその質問の本意が分からないまま
『どんな? もちろん、…』

その時、僕の声を遮るようにカエルは大きな声を上げた
『ちょっと待ってくれ』
『まだ心の準備ができとらん』

本当におかしなカエルです
自分で質問してきて、心の準備って…


カエルは深呼吸を始めたのか
両頬を大きく膨らまし、そしてそのまま息を吐きだした

何回か深呼吸を繰り返し
僕を睨み付けるように振り返った
『よし 答えてくれ』

カエルの仕草がとても愛らしく思えた

『んとね ケロちゃんは…』

カエルのノドが小さく鳴った
『ゲコッ』

鋭い目線を感じながら、僕は短く答えた
『ケロちゃんはカエルだよ』

その瞬間、この世の終わりが訪れたかのような絶叫が響いた
『ぐをををーーっ』

『なんでや! なんでカエルやねん!』

ケロちゃんは興奮すると、何故か関西弁になってしまうようでした

『ちょっと待ってーや!』
『よりによって、なんでカエルなんや! 涙でてくるで!』

…見てて飽きないカエルです… 


『俺様の嫌いなものを教えてあげようか』
『それはな カエルとトマトだ!』
『特にカエルなんて、頭に思い浮かべるだけで鳥肌でるで』

『もうちょいカッコええ奴に変えてくれや!』

かなり興奮しているケロちゃんです

僕は戸惑いが隠せずうつむいた
『変えてくれと言われても… どうやって…』

ケロちゃんは再び僕の右肩に跳び乗ってきた
『簡単な事だ』
『別のものを頭でイメージするだけで良いのだよ』

僕は目を閉じて頭に別の動物を考えようとした
『…別のもの 別のもの… うーーん…』

ケロちゃんが僕の耳元でつぶやく
『そうだなライオンか虎がいいな』
『いやどうせならペガサスとか龍ってのがいいか!』
そんな注文を聞きながら僕が考えていたのは

…カエル可愛いのに…

ケロちゃんが僕の肩の上で跳び跳ねる
『どうだ?』

ケロちゃんのノドが小さく鳴った
『ゲコッ』

僕は気がついた
ケロちゃんは緊張するとノドが鳴るようです

僕はゆっくり目を開けて
ケロちゃんを見つめた
『ケロちゃんごめんなさい…』

ケロちゃんの目がひときわ大きく開いた
『ごめんなさい…って?!』
『龍になったんだろ?』
『ライオンか虎か えーい ウサギで我慢しておこう』

僕の目に映っているのは
『オレンジ色のカエルです』

ケロちゃんは肩から転げ落ちた
『なんでや! カエルが好きなんか?!』
『しかもオレンジ色って 趣味悪すぎるで!』
『そんなにカエルが好きやったら、カエルと結婚したらええやないか!』


興奮しすぎて言っている事が子供みたいになっているケロちゃんでした
 

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だにえるなべ | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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