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白虎神王

Author:白虎神王

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◆赤頭巾村  ④「混沌そして犠牲」
海斗は赤い頭巾と赤いスカート姿で祭壇に横たわっています
赤い色は村では神聖な物の象徴で、亡くなった人は皆この赤装束を着用します
お祈りが終われば奥にある大きな棺で海斗は静かに眠ることになります
その棺は丸い形をしており金属で出来ています
流星には棺と言うよりは大きな鍋のように見えました

これから狼や狐と戦うべく話し合いをするところなのですが
皆をまとめ、能力を引き出すべく祈祷をしてくれた海斗はもういないのです
しかもこの会議の中に人狼や妖狐そして狂人までもが潜んでいます
誰が能力を授かったのか、誰が狼なのか分からず会議は探りあい状態で始まりました

最初に口火を切ったのは《 モァ 》でした。
まず自分が授かった能力を発表すると言い出したのです
いったいモァはどんな能力を授かったのでしょうか
狼や狐がすぐ傍にいるかと思うと流星は逃げ出したくなるような気持ちです
その不安を押し殺しながら話を聞いています




モァは双子の能力をもらったと話し出しました
本当なのでしょうか、もしかすると狼や狂人が騙っている可能性もあります
村人たちはモァの言うことをすぐに信じると言う訳にはいかない様子です
モァは皆からの疑いの眼差しを浴びつつも話を続けます
双子の能力を授かったのは夜が明ける2時間ほど前で
もうひとりの双子能力者と交信できるようになったとの話です
海斗の言ったとおり離れた場所にいても心の中が伝わってくる能力のようです
どうすれば双子の能力を授かったことを皆に信じてもらえるかを、考え話し合ったとのことでした
二人で合言葉を同時に言えば信じて貰えるだろうと、夜明け前にようやく結論が出たようです


突然の合図のあと、モァは皆に聞こえるよう大きな声で合言葉を言いました
その直後に村人が口々に大声を出し、もう一人の合言葉は騒ぎで掻き消されてしまいました
モァの合言葉作戦は上手くいかなかったようです

何が起こったのか分からない村人は混乱しています
もう一人の双子能力者はまだ名乗り上げない方が良いとの意見も飛びかっています
能力を授かったことを狼に知られてしまうことにより
海斗のように噛み殺されてしまう可能性が高くなるからです
しかしモァには何か考えがあるようで
同時にお互いの名前を発表すると言い、もう一度合図を出しました
流星のすぐ隣にいた《 ハィパ 》がモァは双子だと大きな声で叫びました
続いてモァはハィパがもう一人の双子能力者だと言っています
どうやらモァとハィパが双子の能力者と言うことのようです

ハィパは赤い羽織袴がよく似合う青年です。一方モァは小柄な女性で、
双子という言葉の印象からは、二人はとても掛け離れた外見をしています
モァの考えでは、疑心暗鬼のまま会議をしていても心の隙間を狼や狐につかれてしまうので
自分たちが村人である事を証明して会議を引っ張っていこうと作戦のようです
しかしモァとハィパが狼や狐だという疑惑もまだ残ったままで、村人たちの混乱は続いています

堅く口を閉ざし成り行きを伺っていたゆうがでしたが
占い師の能力を貰えたと話を切り出しました
ゆうがも夜明け前に占い師の能力を授かり、村人の中から一人を占ってみたようです
いったい誰を占ったのでしょうか
占われたのが妖狐であれば、祈祷の効力で浄化されているはずです
もし人狼であれば、村人で力を合わせて退治することができます

どうやら最初にハィパを占ったようです
ハィパが怪しく思えたのでしょうか それとも村人である確証をとりたかったのでしょうか
その占い結果で、ハィパは村人と分かったとのことです
村人だと判定してもらえ、ハィパは胸を撫で下ろしました
これでハィパの狐説・狼説は薄くなり、他に名乗りあげる者がいないのであれば双子能力者と言っていいでしょう

日もかなり傾いてきましたが、会議は長引いてなかなか終わりそうにありません
狼と思われる怪しい人物を排除していこうという話の流れになっています
会議で発言が少ない人が怪しいのでは、いやその逆でよく喋っている人の方が怪しい
色々な意見がでますがどれも決定打にはなりません

騒ぎの中、誰かがひときわ大きい声で叫びました
《 太郎さん 》が森でいつも動物と遊んでいると…
全員の視線が一斉に太郎さんに集まりました
もちろん動物とよく一緒にいると言う事だけで、太郎さんが怪しいとは誰も思っていません
しかし人の心理とは不思議なもので、いったん怪しいと考えてしまうと疑惑の念が払拭できません
太郎さんはどうすれば疑いを晴らせるのか分からず、その場で泣き崩れました
そしてそのまま村人たちに両脇を抱えて、どこかに連れられていきました
太郎さんはどうなってしまうのでしょうか 流星は怖くなり村人の背中に隠れています
どれくらいの時間がたったのでしょうか 村人たちが広場に戻ってきました
血の気が失せて冷たくなった太郎さんを抱えて…
本当に狼だったのでしょうか それとも村人だったのでしょうか
太郎さんはもう何も答えてはくれません

夜も遅くなり会議の続きは明日行うことになりました
霊媒師と狩人はまだ名乗り出てきていません 
狼や狐の正体もわからないまま、村人たちは不安の中を家路へつくことになりました
今夜もどこからか低く長めの遠吠えが聞こえてきます
夜が明けようとする時、かん高い遠吠えが村に響きました

誰かの名を呼ぶような遠吠えが


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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

2006-11 赤頭巾村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(3)
コメント
(T▽T)
たろうさぁぁぁ~~ん。・゚・(ノд`)・゚・。
2006-12-09 土 13:35:39 | URL | ゆうが [編集]
うわぁ(*゚▽゚*)
白虎たん!早く!続き!続き!

(*´・ω・`*)ドキドキ(*´・ω・`*)ドキドキ

この後ドウナルンダロウ(*´・ω・`*)ドキドキ
2006-12-09 土 13:36:49 | URL | ゆうが [編集]
(T^T)
みんなひどいよ~、なんか最近いつも無実の罪でころされているような、、そんな気がしてきました。
それと、太郎ではありませんっ!
2006-12-30 土 04:04:12 | URL | 李太錦 [編集]
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