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白虎神王

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◆超極寒村  ⑩「大切な人を」
ミツャスは夢にうなされて目が覚めました
その両手は大切なものを支えるような仕草で伸ばされていました
その時突然、予言書に書かれていた一節を思い出しました

『 人狼3体  牙が折れ 天へ還りし時、
  妖狐の艶力 呪縛から解放され、
  艶麗なる銀の闇が天地を惑わす    』

『 妖狐2体 尾の光が消え 天へ還り 
  人と人狼 同数になりし時、
  人狼の牙 呪縛から解放され、
  獰猛なる黒き雷が天地を喰らう    』

『 妖狐2体 地から消え去り 
  人狼3体 天へ還りし時、
  人の心  呪縛から解放され、
  親愛なる暖かな風が天地を癒す    』



この一節は人狼と妖狐に関係している予言だと思われるのですが
いったい何を意味しているのか、村人たちにも解けなかった部分でした
いつの間にかミツャスの手には汗が滲んでいました
 


 
大聖堂に村人たちは集まっているのですが、チャッキだけが遅れているようです
会議を纏める者がいないため、話し合いは上手く進みません
ミツャスはこの村で体験した事などを駄洒落混じりで皆に話しました
その話を聞いた村人たちが柔らかな表情になっています
今日こそ皆の笑顔に会えそうな気がしてミツャスは嬉しそうです

ようやく分かりかけてきました
まず自分が楽しみ、その思いを暖かな風に乗せた時
村人たちの笑顔に会える事を


しかし、いくら待ってもチャッキが会議にやってきません
心配になったキキョーとミツャスが様子を見に行くことになりました
チャッキの屋敷は扉も閉まっており、とても静かです
裏庭にまわってみると、灯篭の傍で誰かが倒れています
冷たく硬直した体を揺り起こそうとするキキョーでしたが
そのノドにある牙の痕を見つけ、頬に涙が流れました


会議を纏めていたチャッキはもういません
今日からは誰が話し合いを進めて行くのでしょうか
キキョーが双子能力者のもう一人、名乗り出て下さいと切り出しました
ハーニバルも同じ思いのようです

ヨスノは昨夜の占いの結果を話し出しました
キキョーは村人でした
そしてヨスノは話を続け
双子能力者のもう一人は既に亡くなっているのでは…と

その一言でキキョーは思い出しました
昨日の会議で人狼に噛まれて亡くなったピィノの名前が出たときに
何かを言いかけてチャッキが口を閉ざしたことを…
チャッキはピィノが双子能力者だった事を伝えようとしたのでは…

会議の纏め役がいなくなり、村人たちは見えない牙に怯え疑心暗鬼になっています
ヨスノの話を信じるか、それともハーニバルを信じるかでユーキは悩んでいました
その時ケージはチャッキの言葉を思い出しました
昨日の会議でヨスノとシーキが怪しいとチャッキは言っていました
ャンとハーニバルはチャッキの言葉を信じてヨスノを睨んでいます
やはりヨスノが人狼なのでしょうか
ユーキは皆の話を聞けば聞くほど混乱していくばかりです
キキョーはヨスノの占いを信じているようで、ハーニバルを疑っています

モッチはある事に気がつき、皆に問いかけました
人狼は邪魔者であるはずの占い師のヨスノを何故噛みに行かないのだろうか…と
この疑問には皆も不思議そうな表情を浮かべてヨスノを見つめています
皆の話を聞くうちにケージもだんだんとヨスノが怪しく思えてきました
その鋭い視線に押されたかのようにヨスノは一瞬声を詰まらせました
ヨスノは乱れた呼吸を整え、皆に信じて欲しいと懇願しました

村人たちは誰の言う事を信じてよいか分からず
不安と恐怖の渦に巻き込まれていました
突然、耳をつんざくような悲鳴にも似た絶叫が大聖堂に響き
ミツャスの目に映ったのは、倒れたまま動かなくなったハーニバルでありました

皆が騒いでいる中、ャンだけが遠くの空をずっと見上げていました
吸い込まれそうなほど青い空を…



その時です 空が急に暗くなり、太陽がこの世から消滅したかのような銀の闇が村を覆いました
村人たちは何が起きたのか分からず、
艶麗な輝きを放つ銀の闇を呆然と見つめ立ちすくんでいます

ャンの体に妖しく輝く尾が生えています
そして何かの呪文を唱え始め、大聖堂の扉が静かに開きました
亡くなったはずの太郎さんがそこに立っています
ャンと同じ銀色の輝きを放ちながら


ミツャスの脳裏に急に予言書の一節が浮かびました

『 人狼3体  牙が折れ 天へ還りし時、
  妖狐の艶力 呪縛から解放され、
  艶麗なる銀の闇が天地を惑わす    』


そうです 村人たちが最後までその意味を解けずにいた一節です
ミツャスそして村人たちは銀の闇に包まれながら、予言書の意味を理解しました

「人狼が全ていなくなった時、生き残った妖狐が力を解放し世界を支配する」

そういう意味だったことを…
ハーニバルが人狼だったのです
最後の人狼が天へと還り、妖狐が正体を現したのです

村人たちは艶麗な闇に包まれて意識が遠のき、次々と倒れて行きました
憂いをおびた甘美な表情のまま…

ミツャスは薄れゆく意識の中、大切な何かを支えようと両手を虚空へと伸ばしました
その時ミツャスの体が赤く輝き、大聖堂から消え失せました

届かなかった指の先にいたのは
ゆっくりと崩れるように倒れていくキキョーでありました…
 
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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(1)
コメント
遂に超極寒村も完結ですね、お疲れ様でした!
今回キキョーが大活躍で、余りにもの素晴らしいお話しに自分じゃない様な照れ臭さを感じました。もう本当、これだけ大活躍させて頂いて申し訳ない思いです…。

年忘れ鍋パーティーの模様もお話しになるのでしょうか、楽しみにしておりますっ!
2007-01-06 土 11:38:16 | URL | 長くて桔梗な人 [編集]
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