■プロフィール

白虎神王

Author:白虎神王

■カテゴリー
■最近の記事
■最近のコメント
■月別アーカイブ
■最近のトラックバック

■リンク
■ブログ内検索

■RSSフィード

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
◆赤頭巾村  ⑭「真実は赤い輝きの中に」
赤頭巾村に朝日が差し込みました
広場に集まっているのは、ゆうが、ツチャ、ャンそして流星の四人です

ゆうがが昨夜の占いの結果を話し出しました
ヨゥは村人でした
これで残った全員が村人と判定された事になります
流星は安心のあまり急に体の力が抜けた感じがしました

人狼と妖狐を倒し村には平和が訪れました
しかしその代償はとても大きなもので
たくさんの村人を失った村の悲しみは耐え難いものです
流星がこの村に来た時にいた、たくさんの村人そして海斗は棺の中で静かに眠っています



 
流星には村人達の魂を鎮めるための[ 大追悼の儀 ]がまだ残っています
亡くなった村人全員の棺を本殿の祭壇に並べ、鼓を打ちはじめました
まだどこかぎこちない音色ですが、心を込めて鼓を打ち続けています
どれくらいの時間が経ったのでしょう
不意に大きく甲高い音が本殿に響きました

シャキーン

流星は手を止めて慌てて周りを見渡しましたが、他の人には聞こえていなかったようです
流星の様子を不思議そうに見つめているだけです
疲れによる幻聴なのかと思い鼓を打ち続けました
するとどう言う事でしょう
流星の鼓がとても澄んだ音色を奏でるようになっています
ゆうがは鼓の心地よい音色に聞き惚れています

その時です、祭壇に並んである棺の一つがガダカタと揺れ出しました
そしてゆっくりと何者かが棺の中から現れました
起き上がってきたのは海斗です
自分の状況が分からず周りを見渡しています、これには流星も驚きました

海斗に今までのいきさつを話しました
妖狐を封印したこと、人狼を倒したこと、そして村人たちの大追悼の儀のこと
そして流星の鼓の音色を聴いた時、海斗には自分が生き返った意味がわかりました
流星が奏でていたのは[ 鎮魂歌 ]と言うかなり高度な曲でした
鎮魂歌は亡くなった者の魂を現世に呼び戻すためのものであり
大変に厳しい修練が必要な技能なのです
毎晩、村人たちの為に鼓を打っていて本人も気づかない間に修得できていたようです

他の村人たちも生き返らせるべく、流星と海斗は鼓の二重奏をすることにしました
二人の奏でる鼓はとても美しく心の中に響きます
ゆうがもその曲に合わせて琵琶を弾き、ツチャとャンも笛を吹きはじめました
すると村人たちの棺が次々と動き始め、起き上がってきました
太郎さん、ヨーロ、ハィパ、残ったみんなも起き上がってきました
追悼の儀はいつの間にか、そのまま宴へと変わりました
舞と唄そして祝盃が一晩中続きました 勝利と喜びの宴でした


流星と海斗は村の聖社にイーナとナッメが入った壺を厳重に封印しました
ユーキとビャッコ、モッチの棺の中には狼の亡骸がありました
この三人とシローが狼だったようです
人狼の亡骸も丁重に弔い、二度と村に現れないように祈祷しました


流星は村を救ったお礼にと、ゆうがから赤く輝く首飾りを貰いました
首飾りには赤水晶の宝玉が埋め込まれていて
裏には「Daniel」と言う文字が彫られています
その文字の意味を聞くと、村に古から伝わる
『才能と知恵があり、知識と理解力に富んだ』賢人様の名前とのことです

流星は綺麗な首飾りに目を輝かせて喜んでいます
ダニエルの首飾りを頭からかけた、まさにその時
突如として空が真っ赤に輝き、光の帯が流星と海斗を包みました



流星が目を覚ますと、そこは住み慣れた自分の家でした
赤頭巾村での出来事は夢だったようです
しかし家の中を探しても海斗の姿がどこにも見当たりません
いったい海斗はどこへ行ってしまったのでしょうか

心配になった流星は家の外に飛び出しましたが、村の様子がいつもと違い騒がしいようです
流星は思い出しました。そうです今日は年に一度の奉納祭なのです
急いで村の神社へと走り出しました
本殿で破魔矢を作っている海斗を見つけると
後ろから甘えるようにぎゅっと抱きしめました
海斗は突然抱きしめられて目を丸くしています

村長がやってきました。そろそろ奉納祭が始まるようです
奉納祭は毎年、海斗の雅楽で始まるのですが
流星が自分がやりたいと村長を困らせているようです
ちょうど流星にも祭式を教えたいと考えていたところだったので
海斗は今年の唄と舞を流星に任せることにしました
村長は心配そうにソワソワと歩き回り落ち着かないようです

今年の奉納祭もたくさんの参拝者が来てくれています
村長が挨拶を終わらせ、いよいよ流星の出番です
いつもだと上手く鼓を鳴らせない流星なのですが、
今日はとても澄みきった心地よい音を奏でています
いつの間にこんなに上手になったのでしょう
村の人々も神楽に聴き惚れています


赤頭巾村での不思議な出来事は本当に夢だったのでしょうか

真実は凛々しい顔つきになった流星と
胸で赤く輝く 【 ダニエルの首飾り 】 だけが知っているのでしょう







《 赤頭巾村  キャスト紹介 》


★Game Master
         海斗
         流星


★村人
 占い師
         ゆうが

 霊媒師
         アラシィ

 双子
         モァ
        ハィパ

 狩人
         ハーニバル

 村人
         太郎さん
         ヨーロ
         シーキ
         ヨスノ
         カガワー
         イナーホ
         ルィ
         ツチャ
         ャン

 狂人
         ピィノ



★人狼
         ユーキ
         ビャッコ
         モッチ
         シロー



★妖狐
         イーナ
         ナッメ




★Special Thanks
         ダニエルさん




 
 この物語はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには おそらく関係ありません。




          ~ 完 ~
  
 
スポンサーサイト

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

2006-11 赤頭巾村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。