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白虎神王

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◆赤頭巾村  ⑬「雄たけび」
流星は暗がりの中、目を覚ましました
まだ夜明けまでは時間があるようです
布団の中で横になりながら考え込んでいます
今の状況をもう一度頭の中でまとめてみる事にしました

村で生き残っているのは双子能力者のモァ、
占い師のゆうが、村人と判定されたツチャ
そしてまだ占われていないャンとシローです

妖狐は二体とも倒して封印しています
ビャッコとモッチが人狼である事を掴んで退治しました
狼は四体いたはずなのですが、残り二体の行方は分かっていません
ャンとシローのどちらかが狼なのでしょうか
もしかすると二人とも狼という可能性もあります
 


 
朝日がのぼり流星は不安の残るの中、広場へと向かいました
途中の屋敷に村人が集まっている事が気がつきました
また狼の犠牲者なのでしょうか
屋敷の中ではモァが悲しい表情のまま硬直していました
首すじに狼の牙の痕を残して…

狼はまだ生き残っていました
いったい誰が狼なのでしょう
モァを弔い、広場へと駆けつけましたが
ゆうがの姿だけが見当たりません 何かあったのでしょうか

みんなでゆうがの屋敷に向かいました
囲炉裏で座っているゆうがを見つけました
どうやら足を挫いて動けなかったようです
みんなが来てくれるのを待っていたとの話でした
そして足をかばいながら立ち上がり
シローを指差しながら、この男の正体は狼ですと言い放った

次の瞬間、シローの体に異変がおきました
耳が尖がり口は大きく裂け、指先から鋭い爪が伸びています
荒々しい姿になったシローは雄たけびを上げながら
目の前のゆうがに襲い掛かりました
ゆうがは恐怖で一歩も動けません
その時、目の前を黒い影が遮りました

シローが驚愕の声を漏らした瞬間、その黒い影はシローを投げ飛ばしました
横にいたツチャが慌ててシローを押さえつけ、動けないように縄で縛りました
シローを投げ飛ばした黒い影が振り返りました
その黒い影の正体はャンです

モァが狼に襲われた時点で、まだ占われていなかったのはャンとシローの二人だけでした
それからシローの動向をずっと観察していたとの話でした
だからこそ異変に素早く気がつき、咄嗟に行動できたのです

これで狼が占われたのは三体目です
まだ狼が残っているのかシローに問いただしてみましたが
やはり答えは何も返ってきません
村人たちはシローからこれ以上の話を聞きだすのは無理と考えました
シローは縄で縛られたまま、村人の手によって鈍い音と共に息絶えました
これで村に平和が訪れました

今夜からは安心して眠ることができます

流星が真実にさえ気がつけば…
 
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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

2006-11 赤頭巾村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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