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白虎神王

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◆赤頭巾村  ⑪「平和な村へ」
あわただしい物音で流星は目を覚ましました
音のする方向へと慌ててかけつけた時
短い悲鳴と共に黒い影が庭へと走り去って行きました
部屋がムチャクチャに荒らされています
嫌な予感がした流星は、急いでビャッコを捕らえている部屋へと向かいました
しかしビャッコは何事もなかったかのように寝ています
まどろみの儀の効果は解けていないようです

ビャッコを捕獲している部屋は[ 加護の儀 ] によって
侵入者に怪我を負わせるようにしてあったのです
もしかすると仲間の狼がビャッコを助けに来たのでしょうか
侵入者の正体は分からないままです
扉には鋭い爪で引っかいた跡がいくつもありました
 


 
流星は屋敷を綺麗に片付けて広場へと向かいました
広場の中央に壺が置いてあり、皆がそれを囲んでいます
先日妖狐を封印した物と同じ壺でした
しかしその壺には封印がされていません
封印が解けて狐に逃げられてしまったのでしょうか
蓋が開けられた時、ようやくその意味がわかりました
なんと中には狐の亡骸が二体入っていました
そうです、これで妖狐は全て退治されたのです

ゆうがが話し出しました
昨夜の占いで《 ナッメ 》の正体が狐だと分かったようです
ナッメは端整な顔立ちをしていた青年でした
そして再び狐の亡骸が入った壺を呪符で封印しました
これで村に平和が訪れたかのように思えました

今日も村人全員が無事に集まっています
もう残っている狼はビャッコだけと言う意味なのでしょうか
占いでまだ村人と判定されていないのは
《 ャン 》とモッチとシローだけになりました
ヨゥはセンスが良く、孤高の志士と言った感じの青年です


流星はみんなに明け方の侵入者の話をしました
まだ狼が残っている可能性もありそうです
ビャッコから狼の情報を聞き出す事は難しいと村人たちは判断し
退治して様子を見ることにしました
体は縛られたまま首に三味線の糸が喰い込みビャッコは息絶えました
これで村に平和が訪れたのでしょうか
ゆうがの右の手首にはカフスがしてありました
何かを覆い隠すように…

今夜も遠吠えは聞こえてきません
広場では怪しくうごめく影が揺れていました
 
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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

2006-11 赤頭巾村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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