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白虎神王

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ミニネコ村 ②
 
★桃太郎編★ 

暖かな太陽が山から顔を覗かせました

広場では村人が集まり誰が人狼なのか話し合われています

大騒ぎの中、キキョーが静かに立ち上がりました
「ダニエルさんが人狼のような気がします」

桃太郎は喜んでダニエルに駆け寄りました

しかしダニエルは首を大きく横に振っています
「いいえ桃太郎さん 私は人狼ではありません」

桃太郎はとても残念そうです

ダニエルは袋の中からきれいな水晶玉を取り出しました
「もし怪しいと思う村人がいれば、私が占ってさしあげます」

桃太郎は村人を見渡して、木陰で涼んでいるケージを指差しました

ダニエルは水晶玉に向かって呪文を唱えています
《 ~おにくおなべねこにく~ 》
「私の占いでケージさんは普通の村人と出ました」

切り株に腰掛けていたミニネコのお腹が鳴りました
「桃太郎さんお腰につけたきびだんご一つ私にくださいな」

桃太郎はきびだんごを袋から取り出しました
「では鬼退治についてきておくれ」

ミニネコはきびだんごを一口食べました
するとその姿が狐へと戻りました
そうですミニネコの正体は妖狐だったようです

桃太郎は妖狐のミニネコを一人目のお供にしました

 
空にはお月様がぽっかりと浮かんでいます
村人たちは家で温かな布団で寝ています

月明かりの中を怪しい影が動き始めました
怪しい影はビャッコの家の前で立ち止まりました

その影の持ち主は昼にみんなが探していた人狼です

家の中ではビャッコが夜回りの準備をしています
その背後で人狼が大きな口を開きました
「ガブリッ」

村にビャッコの悲鳴が響き渡りました
人狼の牙から赤い血がしたたっています

月明かりの中を人狼は笑いながら帰っていきました
 




 
★太郎さん編★ 

まぶしい光が町に朝の訪れを告げました

屋敷では誰が物の怪なのか話し合っています

ざわついた中、キキョーがおもむろに立ち上がりました
「ダニエルさんがなんとなく怪しいと思います」

太郎さんは目をつり上げてダニエルに詰め寄りました

しかしダニエルは慌てて首を横に振りました
「いいえ太郎さん 私は人間ですよ」

太郎さんはガックリ肩を落としました

町の人の厳しい視線を感じながらダニエルは言いました
「私は占い師です、昨夜ケージさんを占いました」
「ケージさんは人間だと占い結果が出ています」

太郎さんが皆を見渡しています
ミニネコが何故か視線を逸らしました
太郎さんは雁皮紙をかざし朱い砂をミニネコに投げつけました
ミニネコは悲鳴をあげて妖狐の式符へと変わりました
そうです実はミニネコは物の怪でした

太郎さんは満足そうにその黄色い式符を袋にしまいました

 
夜空に満月が輝いています
皆は自分の屋敷で泥のように眠っています

月明かりの夜道を怪しい影が揺れ動いています
怪しい影はビャッコの屋敷に忍び込みました

その影の正体は町の人が懸命に探していた物の怪でした

夜空にビャッコの悲鳴が響き渡りました
物の怪の鋭い牙から赤い血がしたたり落ちています

満月の中、物の怪の笑い声が舞っていました
 

 
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2007-10 ミニネコ村 | 23:40:05 | Trackback(0) | Comments(0)
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