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白虎神王

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だにえるなべ 第7話
ケロちゃんは頭のたんこぶを濡れたハンカチで冷やしています

『では次は、村人チームの霊媒師についてお話しますよ』

『霊媒師の能力は、死んだ人の中から… あっ…』

海斗は突然何かを思い出したかのように僕を見つめました

『えーと…… ゲーム上の扱いで死んだ人の中から』
『夜フェーズに1日に1回だけ、誰かの正体を霊媒する事ができます』


僕を気遣って言い直してくれたようでした


『霊媒の場合も例外はありますが、私から霊媒師にだけその正体を教えします』

僕は一生懸命メモを取りました
『さっきの占い師と、なんだか能力が似てるね』

『大きな違いは正体を見破る対象が、生きている人か死んでいる人か…』

『うーん なんだか頭が痛くなってきちゃうよ』

『学校でもこんなに真面目に勉強したことないのに…』

誰に話す訳でもなく僕は一人でつぶやいていました
 


 

ふと気がつくと、隣のつぶやきオジサンが僕を睨んでいます

『ご、ごめんなさいっ』

何か分からないまま条件反射のようにオジサンに謝ってしまいました

オジサンはそれでもまだ睨んだままです

『ケロちゃん… どうしよう…』

僕の震える小さな声でケロちゃんもオジサンの視線に気がついたようです

『あー あれは気にしなくていいよ』

ケロちゃんは素っ気なく答えたが、気にするな…と言うほうが無理です

『でも、何か怒っているみたいだよ…』

ケロちゃんはオジサンをチラリと見たあと、視線を僕の後ろへと移した

『あれはハルシオンを睨んでいるんじゃないから』

僕はケロちゃんの視線の先を追いかけるように振り返った

『あっ…』

僕のすぐ後ろには、真っ黒に日焼けをした筋肉質のお兄さんが座っていました


日焼けのお兄さんもオジサンの視線には気がついているようでしたが
あえて無視している感じです


『ケロちゃんケロちゃん、何かあったのかな?』

ケロちゃんも何故か不機嫌そうです

『あまり思い出したくないんだけど…』

『前回のゲームの時に、そこのオジサンと兄ちゃんが喧嘩になって…』

ケロちゃんは自分の頭を軽く触りました


『兄ちゃんが殴りかかりそうになって、俺様が仲裁に入ってなんとか騒ぎはおさまったんだ』


僕は驚きました
『ええっー!』

『ケロちゃんがあの怖そうな人たちのケンカを止めたの?! すごいね!』


誉められたせいか、ケロちゃんは自慢気に胸をはっています

『でも、喧嘩を止める時に頭に怪我を負って』

『まだ傷が残ってるんだよ』

ケロちゃんは頭の傷を僕に見せてくれました

『わー 痛そう!』
『すごーい大きなたんこぶー』


ケロちゃんは笑顔で答えた
『そうそう このたんこぶがプクッーと膨らんで、』

『って、これはお前がやったんやぁぁぁー!』


…ケロちゃん楽しそう…
 
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だにえるなべ | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
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