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白虎神王

Author:白虎神王

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◆赤頭巾村  ①「神々が眠る場所」
ある村に《 海斗 》と《 流星 》という 
とてもとても仲の良い兄弟がおりました。
小さい頃に事故で両親を亡くしてしまい
他に頼れる親戚がいない二人は
幼いながらも力を合わせて生活しています。
弟の流星はヤンチャでいつも悪戯ばかり
兄の海斗はまだまだ遊びたい年頃なのにご飯のしたく掃除洗濯
村の仕事などやる事がたくさんあり遊ぶ時間もなく忙しい毎日です。


流星の父親は村で唯一の神職でした。
祭りごとや豊作祈願などは神職の仕事です。
村人から慕われ頼られる事が多く
いつも父親のまわりには村人が集まってきていました。
幼い兄弟は父親の影響もあり神職という職業に憧れを抱いており
自分も大きくなったら父親のような立派な神主になりたいと夢見ていました。
海斗は小さい時に父親の祭式を近くでみていて
ときおり父親から祈祷のやり方なども教わっていました。
海斗は唄や楽器が上手で父親の祭式の時には琵琶や笛の演奏を手伝っていました。
流星はまだ幼く海斗の演奏に合わせて鼓をポンポンッと叩くのがやっとの状態でした。



流星は毎朝、森の中を探検するのが日課になっています。
森にはリスや小鳥などがたくさんいて子供が遊ぶには十分な場所です。
今朝は森の最奥にある洞窟に行ってみようと心に決めていました。
その洞窟は[ 神々が眠る場所 ]との言い伝えが古くからあり
人が立ち入る事はおろか、近づく事さえも禁じられている聖なる洞窟です。
小さい時に一人でその洞窟へ行こうとしたところ父親に見つかり
こっぴどく叱られてそれ以来は近づこうとさえしていなかった洞窟なのです。
流星は今朝その洞窟の中で父親に出会えた夢を見ました。
どうしても正夢のように思えて仕方が無い流星は自分の気持ちが抑えられず、
朝御飯もそこそこにして小走りで出かけていきました。


森の中に足を踏み入れると何だかいつもと雰囲気が違う事に気がつきました。
いつもなら小鳥のさえずりが聞こえ
リスや鹿などが遊んでいるのですが今朝の森は無気味なほど静かなのです。
しかし父親の夢の事が気になる流星はそんな事はすぐに忘れて
目的の洞窟へと跳ねるように走り出しました。
洞窟の前までやってきたものの
昔父親に怒られた事を考えるとなかなか中に入る事ができず、
しばらくその場をウロウロしていました。
考えたあげくやっぱり引き返そうかなと家の方へ振り返ろうとした瞬間
何かが洞窟の奥の方で赤く光りました。
洞窟の奥を目を凝らして覗き込むと祠のような物を発見しました。
一歩そしてまた一歩と流星の足はその祠に導かれるように進んでいきます。
気がつくとその祠の前まで来ていました。
洞窟入り口で見た時には小さく感じられた祠でしたが
目の前まで近づいてみると流星の身長の3倍はあろうかという大きなものでした。
先ほど感じられた赤い光はすでに消えており中には光るような物は何も見当たりません。


祠は色々な装飾品・楽器などが飾られていて
赤茶けた粘土でできた小さな人形が祠の前にたくさん並んでいます。
馬や鶏、盾や甲冑の形をかたどったものまであります。
その中でも流星の心を掴んで離さなかったのは
自分と同じくらいの大きさの人型の人形です。
人形の腰には剣のような物も施されており
この祠を護っている武人のようなそんな威圧さえ感じられます。
好奇心旺盛な流星はその大きな人形に触ってみたくなりました。
人形に手が触れようとしたその刹那
剣の部分が赤く激しく光りだし
中から大きく重い不思議な声が聞こえてきました。

『 ダ… ニエ… … ル… 』

あわてて手を引っ込めようとしたが、強い力で体ごと吸い寄せられ
そのまま流星は人形に溶け込むように姿が消えてしまったのです。

重く暗い謎の声とともに… …


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2006-11 赤頭巾村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(1)
コメント
(〃 ̄∇ ̄)ノ彡☆ウキャキャキャッ
ダニエルワロタw
2006-12-09 土 13:20:32 | URL | ゆうが [編集]
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