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白虎神王

Author:白虎神王

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◆超極寒村  ⑪「暖かな風の中で」
円卓ではキュービがニヤリとほくそ笑んでいました
マテンローは苛立ちが隠せず荒々しく声を張り上げました
「納得いかないぞ! 今のは何故、妖狐の勝ちなのだ!!」
キュービは呆れた表情でマテンローの問いに答えました
「そういうルールだからですよ マ・テ・ン・ロー・さん」
そして円卓の上に置いてあった一冊の青い本をマテンローへと渡し
「ご自身の目で確認されてはどうですか?」と挑発的な言葉を投げかけた
マテンローは頭を掻きむしりながら、
「ダニエル鍋レシピ」と表紙に書かれたその本を読み始めました
それはゲームのルールが記されている本のようです

ダニエルは何故か満足そうな表情で二人の会話を聞いています
その表情にキュービが気づきました
「どうかしましたか? ダ・ニ・エ・ル・さん」
その言葉が聞こえていなかったのか、ダニエルは何も答えません
無視されるのが嫌いなキュービは、円卓を強く叩きました
「私の勝ちですよ ダ・ニ・エ・ル・さん」
マテンローはその音に驚き、キュービを睨みました
 

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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
◆超極寒村  ⑩「大切な人を」
ミツャスは夢にうなされて目が覚めました
その両手は大切なものを支えるような仕草で伸ばされていました
その時突然、予言書に書かれていた一節を思い出しました

『 人狼3体  牙が折れ 天へ還りし時、
  妖狐の艶力 呪縛から解放され、
  艶麗なる銀の闇が天地を惑わす    』

『 妖狐2体 尾の光が消え 天へ還り 
  人と人狼 同数になりし時、
  人狼の牙 呪縛から解放され、
  獰猛なる黒き雷が天地を喰らう    』

『 妖狐2体 地から消え去り 
  人狼3体 天へ還りし時、
  人の心  呪縛から解放され、
  親愛なる暖かな風が天地を癒す    』



この一節は人狼と妖狐に関係している予言だと思われるのですが
いったい何を意味しているのか、村人たちにも解けなかった部分でした
いつの間にかミツャスの手には汗が滲んでいました
 

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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(1)
◆超極寒村  ⑨「影の中でうごめく者」
今朝もテーブルの上にはパンと暖かいスープを用意してくれています
この村に来てからずっとキキョーが朝早くに起きて作ってくれているのです
ミツャスはそんなキキョーに軽い冗談で挨拶をしました
キキョーの口元に柔らかな笑みがこぼれました
今日はよく晴れていて風もなく、村人たちの笑顔が見れそうなそんな気がしました

そんな時、扉を激しく叩く音がしました
扉をゆっくり開けると、息を切らし慌てた表情のチャッキがそこにいました
どうしたのでしょうか
チャッキは無言のままミツャスの手を引っ張り、何処かへ案内しようとしているようです

連れられてきたのは海氷の塊がたくさん浮かんでいるところでした
その海氷の一つをチャッキが震えた右手で指差しました
氷の小船で母なる海に還るようなピィノがそこにありました
冷たい氷の塊の中でピィノが哀しく微笑んだようにも見えました
 

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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(1)
◆超極寒村  ⑧「光を求めて」
昨日からの霧がようやく晴れ、今日は村人たちの笑顔が見れそうな
そんな気分だったミツャスに悲しい訃報が届きました
雪で白く覆われた広場の真ん中に赤い影があるのをキキョーが見つけたのです
影の正体は赤い羽織袴を着たハィパでした
赤い羽織袴の上に白い雪が降り積もり、荘厳な装束を纏っているようにも見えました

ハィパを丁重に弔い、村人たちは大聖堂に集まりました
昨日の殺伐とした会議で疲れたのか、ヨーロがとても眠そうです
ヨスノがいきなり昨夜の占いで人狼を見つけたと話を切り出しました
誰が人狼だと言うのでしょうか 
ミツャスは駄洒落を言うのも忘れて、ヨスノの話を聞いています
  

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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
◆超極寒村  ⑦「真実は霧に隠れて」
村は昨夜からの氷霧に太陽の光が当たり
まるで宝石を散りばめたかの如くキラキラと輝いています

カーノンは本物の占い師だったのか、それとも偽者だったのか
ミツャスはずっと考えて込んでいました
しかし霧の中を彷徨うかのように、答えに辿り着くことはありませんでした

張り詰めた空気の中、村人たちは広場に集まっていました
皆の視線の先にある大きな人影が広場の時間を止めてしまったような錯覚に陥りました
氷柱の中に閉じ込められて、息絶えた《 ビャッコ 》の姿がありました
ノドに牙の痕をつけられて…
 

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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(1)
◆超極寒村  ⑥「冷たい風」
村は朝方から激しい吹雪に襲われていました
外に立っているとそのまま氷の彫刻になってしまいそうな寒さです
なにやら慰霊堂の前が騒がしく、村人たちが集まっています
何があるというのでしょうか
ミツャスも慌てて村人たちの所へと駆けつけました
そこにあったのは、まるで氷の棺に入っているような《 ゆうが 》でした
その首もとには牙の痕が2つ残されていました

冷たくなったゆうがをャンが抱きかかえるように慰霊堂へ安置し
好きだったバラの花に囲まれて嬉しそうな表情にも見えました

会議では人狼に襲われたゆうがについて話し合われていました
何故ゆうがが人狼に狙われたのでしょうか
どうやらチャッキが気がついた事があるようです
 

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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(1)
◆超極寒村  ⑤「成すべき事」
水平線に朝日が顔を出しました
太陽が氷に映りこみ、とても神秘的な雰囲気です
その氷の海をよく見ていると、キラキラ乱反射している所があります
何かそこだけ水平線が妙に盛り上がっている
そんな感じにも見えます

ミツャスと《 モッチ 》そして《 ャン 》の三人で
そのキラキラと光る場所を調べに行くことにしました
何がそこにあるというのでしょうか
ところどころ氷が薄い場所があり、みんな慎重に歩いていきます
こんな冷たい海の中に落ちてしまったら無事に戻ることは出来ないでしょう
その光る場所の近くまで来ると氷に穴が開いていて
そこだけ水面が揺れてキラキラと光っている事がわかりました

しかし三人の目を釘付けにしたのは、その光る水面ではなく
氷の中で静かに眠っているような人影でした
ノドにある狼の牙の痕が痛々しい《 シロー 》の姿でした…
 

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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(1)
◆超極寒村  ④「ここに在る理由」
部屋の中に冷たい一陣の風が入り込み、ミツャスは目を覚ましました
テーブルの上にはパンとスープが用意されています
どうやら《 キキョー 》が食事を運んで来てくれているようです
キキョーはとても温和で料理上手な娘さんです
ミツャスは暖かいスープを飲み、心まで暖かくなったような気がしました

予言書に書かれていた人狼と妖狐について、朝から村の話し合いがあります
今まで多くの天災や事件を的中させていた村人たちはこの予言書を崇拝しているようです

会議はミツャスが睡眠をとっていた武聖殿の中にある大聖堂で行われます
ミツャスが食事を終わらせ大聖堂に入ってきた時には
すでに村人は全員集まっていて話し合いの最中でした
予言書によると、この中に何食わぬ顔した人狼が獲物を見定めしていて
そして妖狐や狂人までもが何かを企んでいるのです
この村人の中に人狼と妖狐は何体ほど潜んでいるのでしょうか
まわりにいる誰もが怪しく見えてしまいます
予言書にはその事も記されていました
 

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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(2)
◆超極寒村  ③「予言書」
その異変は北の最果ての村で起こりました

永久凍土の大地に孤立するこの村は
夜になると海の水はもちろん、火までも凍ってしまうほどの寒さです
村の異変に気がついたのは今朝でした
海が赤く染まっていると村人たちが騒いでいました
一年中溶ける事のない氷の海が真っ赤に光っていました
不安に襲われている中、大地が小刻みに揺れはじめました
村から逃げ出そうにも周りはどこまでも続く永久凍土と冷たい氷の海しかありません
その大地の揺れは一日中続きました

そして夜になり、遂に天までもが赤く染まりはじめました
何か悪い事が起きる前兆なのでしょうか
村人たちは恐怖の渦に飲み込まれ、ただ泣き崩れるしかありません
赤く染まった天からひと筋の光が村の広場へと差し込みました
その光の帯の中に何か影のようなものが見えはじめ地上へと近づいてきます
村人たちは呆然と天からの光を見つめています
その影が広場へと降り立ちました
 

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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)
◆超極寒村  ②「魔天狼と九尾」
その部屋では三人の男性が円卓を囲むように座っていました
一人は若く精悍な顔つきをしたおり、笑顔が似合う青年です
一人は体が大きく屈強な戦士を思わせる勇猛な若者で
あとの一人も先ほどの若者に負けないほど背が高く細身で端整な顔立ちの紳士です

若者が荒々しく声を上げながら立ち上がりました
何か納得がいかない様子の若者は、椅子に座っている青年の胸元に掴みかかりました
そして右手の人差し指で天を指差し、「もう一度勝負だ!」と言っているようです
青年は掴みかかって来た手を振り払い、乱れた胸元を正しながら静かに言った
「マテンロー殿 何度でも相手になりますよ」
紳士はそんな二人の様子を不敵な笑みを浮かべ見ているだけです


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2006-11 超極寒村 | 18:00:00 | Trackback(0) | Comments(4)
◆超極寒村  ①「風雲市」
足早に村から村へと走り回っている青年がいました
彼が山を二つ越えた [ 山賊村 ] にようやく辿り着いた頃、朝日が昇り始めました
山賊村と物騒な名前なのですが実際に山賊や野盗団が住んでいる訳ではなく
とても静かで平和な小さな村です
朝から神社に人が集まって話し合いが行われています
どうやら大きな市が今日この村であるようです
市は年に数回行われており、近隣の村人たちがこの山賊村に集まり賑やかに楽しむ行事です
国の名前から [ 風雲市 ] と皆に呼ばれ親しまれていました
様々な名産品、名匠の生産品の出店そして遊戯やオークションなどもあるようです

村の祭事委員であるミツャスは、打ち合わせと前準備のために朝早くから来ていました
打ち合わせを終わらせ、自分の担当する場所の準備へと向かいます
今回の目玉の一つであるオークション広場です
オークションは価値の高い生産品や珍しい貴重な品まで出品されていて毎回人気があります
ミツャスは本番に備え何度も出品者名簿を確認しています
一番最後の頁を見て何故か嬉しそうな顔をしていました


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2006-11 超極寒村 | 20:00:00 | Trackback(0) | Comments(0)

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